『富士フイルム FUJIFILM X フジノン 50mm F1.0 F XF50MMF1.0 R WR』暗所でも輝く【口コミ・評判・レビュー】

富士フイルム(FUJIFILM) X 交換レンズ フジノン 単焦点 中望遠 大口径 50mm F1.0 防塵防滴耐低温 絞りリング F XF50MMF1.0 R WR

『富士フイルム FUJIFILM X フジノン 50mm F1.0 F XF50MMF1.0 R WR』スペック、特徴・機能、画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト、操作性、オートフォーカス・AF、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ？

スペック

• メーカー: 富士フイルム
• 品番: FUJIFILM X フジノン 50mm F1.0 F XF50MMF1.0 R WR

特徴・機能

富士フイルムの「XF50mm F1.0 R WR」は、特にその明るさと描写性能が注目されるレンズです。このレンズは、フルサイズ換算で75mm相当の中望遠レンズであり、開放F値が1.0という非常に明るい設計になっています。この特性により、暗い場所でもシャッタースピードを速く設定でき、鮮明な写真を撮影することが可能です。
このレンズの大きな特徴は、滑らかで美しいボケ味です。ピントが合った部分はシャープに写り、背景はとろけるようにぼかすことができます。これにより、ポートレート撮影や風景写真での表現力が大幅に向上します。また、最短撮影距離は70cmで、被写体に近づくことが難しいですが、その分、遠くからでも美しいボケを生かした写真が撮れます。
「XF50mm F1.0 R WR」は、防塵防滴性能を備えているため、雨や雪の日でも安心して使用できます。過酷な環境下でも耐えられる設計になっており、-10度の耐低温構造も持っています。これにより、様々なシチュエーションで活躍することが期待できます。
このレンズは845gと比較的大きく重いですが、その分しっかりとした作りになっています。外装は金属製で高級感があります。フィルター径は77mmで、多くのフィルターと互換性があります。さらに、レンズ構成には非球面レンズやEDレンズが含まれており、高い解像力とコントラストを実現しています。
オートフォーカス機能も搭載されており、高速かつ正確なピント合わせが可能です。特に動きのある被写体にも対応できるため、スポーツや動物の撮影にも適しています。

画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト

画質についてですが、開放F1.0の状態では、中央部分の解像度は良好であり、48lpmmという基準値を上回ります。しかし、フレームの端では、絞りをF1.6からF1.8まで絞らないと良好な画質が得られません。さらに絞ることで解像度は急速に向上し、F4付近で81.5lpmmに達します。つまり、開放時は柔らかい描写が特徴的で、ポートレートなどには適していると言えます。
次に色収差についてですが、このレンズでは軸上色収差が目立つことがあります。特に開放付近では高コントラストな領域で色収差が顕著に現れますが、F2まで絞るとこの問題は大きく改善されます。倍率色収差も同様に、開放時には無視できる程度ですが、F2まで絞ると中程度まで上昇します。それでも許容範囲内と言えるでしょう。
歪みについては、RAW画像では軽度の糸巻き型歪みが0.81%見られますが、JPEGではソフトウェア補正によって実質ゼロになります。このため、実用上は問題にならないことが多いです。
フレアとゴーストについては、このレンズは逆光耐性が比較的良好です。開放時には周辺減光が目立ちますが、絞ることで改善されます。具体的には、F1.0で-1.73EVの減光がありますが、F2まで絞ると-0.57EVまで減少します。このように、逆光下でも比較的安定した描写を保つことができます。

操作性

このレンズは、特にオートフォーカス（AF）機能が優れており、開放F値1.0の明るさを活かしながら、素早く正確にピントを合わせることができます。動きの速い被写体でも、AFの精度が高いため、シャッターチャンスを逃すことが少なくなります。
さらに、このレンズは防塵防滴性能を備えているため、さまざまな環境で安心して使用できます。雨の日や雪の日でも、撮影を気にせず楽しむことができるのは大きなポイントです。特に、暗い場所での撮影時には、その明るさが大きなアドバンテージとなります。
操作感についても、ピントリングや絞りリングの質感が良く、滑らかに動くため微細な調整がしやすいです。特にピントリングは電子制御であり、約180度の回転角を持っています。このため、ゆっくりとした操作で細かい調整が可能です。ただし、ピント距離全域を移動する際には少し時間がかかることもあります。

オートフォーカス・AF

富士フイルムの「XF50mmF1.0 R WR」は、オートフォーカス（AF）機能を搭載した大口径の単焦点レンズです。このレンズは、開放F値が1.0という明るさを持ち、特にポートレート撮影に適しています。AF機能は非常に高性能で、素早く正確にピントを合わせることができます。これにより、浅い被写界深度を活かした撮影でも、被写体をしっかりと捉えることが可能です。
オートフォーカスの動作は静かで、特にX-T2などのカメラと組み合わせた場合、ほぼノイズがありません。ピントを合わせるのにかかる時間は約0.8秒から1.0秒程度で、全域でスムーズに動作します。また、X-T4と組み合わせることで性能が向上することも確認されていますが、それでも他社製品と比べると特別優れているわけではないという意見もあります。
このレンズは、特に低照度の環境でもAFが機能しやすい設計になっています。開放F1.0の明るさによって、多くの光を取り込むことができるため、暗い場所でもシャープな画像を得ることができます。さらに、AFの精度についても高く評価されており、撮影者が求めるピント位置をしっかりと捉えます。
また、このレンズは防塵・防滴性能も備えており、厳しい環境下でも安心して使用できます。重さは約845gで、大きさも比較的コンパクトですが、その分持ち運びには工夫が必要です。

口コミ・評判・レビュー

富士フイルムの「XF50mmF1.0 R WR」は、非常に明るい開放F値1.0を持つ大口径レンズです。このレンズは特にポートレート撮影に適しており、美しいボケ味が魅力とされています。実際に使用したユーザーからは、開放F値でのボケ感が素晴らしく、写真の印象が大きく変わるという声が多く寄せられています。
このレンズは、解像感が高いだけでなく、柔らかい描写も特徴です。特にF2まで絞ると、艶やかな描写が楽しめるため、多くの愛用者がその描写力を高く評価しています。また、防塵・防滴性能を備えているため、過酷な環境でも安心して使用できる点も好評です。ユーザーからは、雨の日や雪の日でも美しい写真を撮影できるといったコメントもあります。
一方で、このレンズのサイズや重さについての意見もあります。845gと比較的重いため、持ち運びには不便さを感じる人もいるようです。また、ピント合わせがシビアになるため、特に動きの速い被写体を撮影する際には注意が必要です。しかし、その分、高速AF機能を活かしてシャープな描写が得られるという意見も多く見受けられます。
また、一部のレビューでは、このレンズの解像性能や周辺減光について厳しい評価もあります。特に開放F値での四隅のシャープネスが不足しているとの指摘があります。そのため、絞り込むことで画質が改善されるという意見もあり、絞りによって描写が変わる特性を楽しむことができるという点は、多くのユーザーにとって魅力的な要素となっています。

どんな人におすすめ？

FUJIFILMの「XF50mmF1.0 R WR」は、特にポートレートやスナップ撮影を好む方におすすめのレンズです。このレンズは、開放F値が1.0という非常に明るい特性を持ち、暗い場所でも鮮明な写真を撮ることができます。これにより、特に夜間や薄暗い環境での撮影に適しています。また、ボケ味が美しく、被写体を際立たせることができるため、印象的なポートレートを撮りたい方にも向いています。
さらに、このレンズは防塵防滴性能を備えているため、雨の日やほこりの多い環境でも安心して使用できます。これにより、アウトドアでの撮影を楽しむ方にも適しています。また、AF（オートフォーカス）が速く、高精度であるため、動きのある被写体を捉えるのにも向いています。動物やスポーツなど、瞬時のシャッターチャンスを逃したくない方にもおすすめです。
ただし、このレンズはサイズと重量が大きめであるため、持ち運びや長時間の撮影には少し疲れるかもしれません。そのため、しっかりとしたカメラバッグを用意することが重要です。また、高価なレンズでもあるため、予算に余裕がある方に向いています。

富士フイルム(FUJIFILM) X 交換レンズ フジノン 単焦点 中望遠 大口径 50mm F1.0 防塵防滴耐低温 絞りリング F XF50MMF1.0 R WR