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レンズ『ペンタックス Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8』オールドレンズ入門【口コミ・評判・レビュー】

ポイント
  • スペック、特徴・機能、画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト、操作性、オートフォーカス・AF、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?

ペンタックス Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8
目次

レンズ『ペンタックス Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8』スペック、特徴・機能、画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト、操作性、オートフォーカス・AF、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?

ポイント
  • スペック
  • 特徴・機能
  • 画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト
  • 操作性
  • オートフォーカス・AF
  • 口コミ・評判・レビュー
  • どんな人におすすめ?

スペック

特徴・機能

ペンタックスの「Super Takumar 55mm F1.8」は、1960年代に発売されたオールドレンズで、多くの写真愛好家に支持され続けている名作レンズです。このレンズは、M42マウント規格を採用しており、ねじ込み式でカメラに装着します。現代のカメラで使用する場合は、マウントアダプターが必要ですが、その手軽さから初心者にも扱いやすいと言われています。
このレンズの大きな特徴の一つは、美しいボケ味です。絞りを開放(F1.8)にすると、柔らかく滑らかなボケが得られ、特にポートレートや物撮りなどでその魅力を発揮します。また、逆光で撮影するとフレアやゴーストが現れ、幻想的でノスタルジックな雰囲気を生み出します。現代のレンズでは抑えられることが多いこれらの効果が、このオールドレンズではむしろ魅力となっています。
最短撮影距離は45cmと短く、接写も得意です。そのため、テーブルフォトや小物撮影にも適しており、多用途に楽しむことができます。また、レンズ自体がコンパクトで軽量(約200g)なので、持ち運びが簡単でスナップ撮影にも便利です。
描写性能については、現代のレンズと比較しても遜色ないほど良好です。色味や線の表現が柔らかく、落ち着いた仕上がりになるため、写真全体に温かみを感じさせます。ただし、一部の個体では長年の使用による黄変やコーティング劣化が見られる場合があります。これもオールドレンズならではの個性として楽しむことができます。
さらに、このレンズは「アトムレンズ」とも呼ばれることがあります。一部の製造時期に放射性物質を含むガラスが使われていたためですが、日常使用にはほとんど影響がないとされています。気になる方は注意する必要がありますが、多くの場合問題なく使用されています。
価格も手頃で、中古市場では数千円から一万円程度で手に入ることが多く、オールドレンズ入門として最適です。現代的な描写とは異なる独特な雰囲気を楽しみたい方には、この「Super Takumar 55mm F1.8」は非常におすすめできる一本です。

画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト

「ペンタックス Super Takumar 55mm F1.8」は、オールドレンズとして非常に人気が高いレンズで、特にその画質や特性が多くの愛好家に評価されています。以下に、このレンズの「画質、色収差、歪み、フレアとゴースト」について詳しく説明します。
まず画質についてですが、このレンズは柔らかい描写が特徴です。開放(F1.8)では少しソフトな印象がありますが、絞り込むことで非常にシャープな描写が得られます。特にF8からF11の間では、35mm判のレンズとしては周辺までしっかりとした描写が可能です。ただし、絞りを開けた場合は周辺部の画質がやや甘くなることがあります。
色収差については、このレンズは設計上優れた性能を持っています。特に酸化トリウムを含む「アトムレンズ」として知られる後期型では、色収差を抑える効果が高いと言われています。ただし、経年劣化によるコーティングの劣化や黄変が見られる個体もあるため、その影響で発色に影響が出る場合があります。
歪みに関しては、軽度の歪曲収差が見られることがあります。特に直線的な被写体を撮影する際には気になる場合があり、現代の画像編集ソフトで補正することが推奨されます。
フレアとゴーストについては、このレンズの最も特徴的な部分です。逆光耐性は低く、強い光源に向けて撮影すると虹色のゴーストやフレアが発生しやすいです。この点は現代のレンズでは嫌われることが多いですが、このレンズでは「味」として楽しむことができます。特に夕焼けや朝日のようなシーンでは幻想的な雰囲気を作り出すことができるため、多くのユーザーにとって魅力的な要素となっています。

操作性

ペンタックス「Super Takumar 55mm F1.8」は、操作性において非常に優れた特徴を持つオールドレンズです。このレンズは、手に馴染むコンパクトなサイズと軽量設計により、持ち運びやすく、撮影時の負担を軽減します。また、マニュアルフォーカスの操作感が特に高く評価されています。
ピントリングは滑らかで、精密な金属部品が使われているため、回す際の感触が非常に心地よいです。親指がしっかりフィットするような大きめの凹凸があり、確実な操作が可能です。このため、細かなピント合わせが簡単に行えます。さらに、絞りリングもスムーズで直感的に使えるため、撮影者の意図を反映しやすい設計となっています。
また、このレンズはM42スクリューマウントを採用しており、取り付けや取り外しが簡単です。現代のカメラで使用する場合にはマウントアダプターが必要ですが、それでも操作性には影響せず、多くのユーザーから愛されています。
最短撮影距離が45cmと短いため、接写にも対応しやすく、多様なシーンで活躍します。特にテーブルフォトや物撮りでは、その使いやすさが際立ちます。単焦点レンズならではの画角固定は初心者には少し難しいと感じる場合もありますが、このレンズの軽快な操作感がそのハードルを下げてくれます。

オートフォーカス・AF

「ペンタックス Super Takumar 55mm F1.8」は、オールドレンズとして知られる手動フォーカス専用のレンズです。このレンズにはオートフォーカス機能は搭載されていません。
使用する際には、撮影者が手動でピントを合わせる必要があります。現代のカメラに取り付ける場合は、M42マウント用のアダプターを使用することで装着可能です。ただし、オートフォーカス機能はないため、ピント合わせは全てマニュアルで行う必要があります。
このレンズは、オールドレンズ特有の柔らかい描写や美しいボケ味が特徴で、初心者から愛好家まで幅広く支持されています。オートフォーカスが必要な場合は、別の現代的なレンズを検討することをおすすめします。

口コミ・評判・レビュー

このレンズは1960年代に製造され、クラシックなデザインと描写力が魅力です。M42スクリューマウントを採用しており、現代のカメラに装着するにはマウントアダプターが必要ですが、その手軽さも評価されています。中古市場では流通量が多く、価格も安価で、状態によっては3,000円から10,000円程度で購入可能です。初心者にも手が届きやすい価格帯であるため、オールドレンズ入門用としてもおすすめされています。
描写については、現代のレンズにはない独特の味わいが特徴です。開放F値1.8の明るさを活かした撮影では、美しいボケ味を楽しむことができます。また、逆光時にはフレアやゴーストが出やすいですが、それがこのレンズならではのノスタルジックな雰囲気を生み出します。特にポートレートやスナップ撮影でその魅力を発揮し、「エモい」写真が撮れると評判です。
一方で、色収差やコーティングの劣化による黄変といった欠点もあります。ただし、この黄変は太陽光に当てることで改善することもあり、それをあえて楽しむユーザーも少なくありません。また、後期型と前期型で描写や外観に違いがあり、前期型では虹色ゴーストが出やすいなど、それぞれに個性があります。

どんな人におすすめ?

ペンタックスの「Super Takumar 55mm F1.8」は、オールドレンズ初心者から経験者まで幅広い人におすすめできるレンズです。このレンズは、手頃な価格で購入できることが大きな魅力です。中古市場では1万円前後で入手可能で、コストパフォーマンスが非常に高いと評価されています。また、軽量でコンパクトな設計のため、持ち運びにも便利です。
初心者には特におすすめの理由として、このレンズの「扱いやすさ」が挙げられます。マニュアルフォーカスですが、最短撮影距離が45cmと短く、接写にも対応できるため、テーブルフォトや物撮りなど、多様なシーンで楽しむことができます。また、M42マウントを採用しているため、アダプターを使えばミラーレスカメラでも簡単に使用できます。
さらに、このレンズはオールドレンズ特有の柔らかい描写やノスタルジックな色味を楽しめる点も魅力です。逆光で撮影するとフレアやゴーストが現れ、幻想的な写真を撮ることができます。このような特徴から、「エモい写真」を撮りたい人やSNS映えする写真を目指している人にもぴったりです。
一方、オールドレンズに慣れている人には、このレンズの多様なバリエーション(前期型、後期型など)や、それぞれの描写の違いを楽しむという使い方もあります。また、安価ながら高品質な描写性能を持つため、「失敗しないオールドレンズ」として安心して使える点も評価されています。


ペンタックス Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8
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