- スペック、特徴・機能、画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト、操作性、オートフォーカス・AF、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?
シグマ(Sigma) SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545
『シグマ SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545』スペック、特徴・機能、画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト、操作性、オートフォーカス・AF、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?
- スペック
- 特徴・機能
- 画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト
- 操作性
- オートフォーカス・AF
- 口コミ・評判・レビュー
- どんな人におすすめ?
スペック
- メーカー: シグマ (SIGMA)
- 品番: 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用
特徴・機能
シグマの「10-20mm F3.5 EX DC HSM」は、APS-Cサイズ専用の超広角ズームレンズです。このレンズは、ズーム全域で開放F値3.5を実現しており、明るい描写が可能です。特に室内撮影や風景撮影で活躍し、背景をぼかして被写体を際立たせることもできます。また、102.4°という広い画角を持ち、迫力のあるパースペクティブ効果が楽しめます。
このレンズには、特殊低分散ガラス(ELDとSLD)や非球面レンズが採用されており、色収差や歪みなどの光学的な問題をしっかりと補正しています。また、スーパーマルチレイヤーコーティングによりフレアやゴーストの発生を抑え、高画質な写真を提供します。さらに、高速で静かなオートフォーカスを可能にするHSM(超音波モーター)が搭載されており、手動でのピント調整も簡単に行えます。
最短撮影距離は24cmで、被写体に近づいて撮影することが可能です。絞り羽根は7枚構成で、美しいボケ味を生み出します。フィルター径は82mmで、本体の重量は約520gと軽量な設計になっています。サイズは最大径87.3mm×長さ88.2mmで、コンパクトながらもしっかりとした作りです。
このレンズは特に風景写真や建築写真、星空撮影などに適しており、高い解像力とシャープな描写が評価されています。一方で、最新のミラーレスカメラには対応していないため、一眼レフカメラユーザー向けとなっています。
画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト
このレンズの画質は、全焦点距離で絞り開放から十分な解像感を持っています。ただし、広角端(10mm)では四隅の解像力がやや弱い傾向があります。絞りを2段程度絞ることで、さらにシャープな描写が得られるため、風景撮影などでは絞りを調整することでより良い結果を得ることができます。
色収差に関しては、特殊低分散ガラス(ELDとSLD)の採用により良好に補正されていますが、広角端では倍率色収差が目立つ場合があります。特に10mmでは全ての絞りで1ピクセルを超える色収差が確認されており、15mmや20mmでは絞り方によって色収差の程度が変わることがあります。
歪みに関しては、超広角ズームレンズ特有の樽型歪みが広角端で見られますが、これは一般的なレンズ補正ソフトを使用することで簡単に修正可能です。そのため、大きな問題にはならないでしょう。
フレアとゴーストについては、スーパーマルチレイヤーコートが施されているため、これらの発生は抑えられています。ただし、強い光源を含むシーンでは多少のゴーストが発生することもあります。この点は撮影条件によって異なるため、構図や光源の位置に注意する必要があります。
操作性
このレンズは、ズームリングやピントリングの操作感が比較的スムーズで、手動での調整も行いやすいとされています。ただし、ズームリングの回転方向がキヤノン純正レンズとは異なるため、純正レンズに慣れている場合は若干の慣れが必要です。そのため、最初は操作ミスが起きる可能性がありますが、慣れれば問題なく使えるようになります。
また、このレンズは超音波モーター(HSM)を搭載しており、高速かつ静かなオートフォーカスを実現しています。これにより、撮影時のストレスが軽減される点も評価されています3。さらに、フルタイムマニュアルフォーカスに対応しているため、オートフォーカス中でも手動で微調整が可能です。この点は特に細かいピント合わせを必要とする場面で便利です。
一方で、一部のユーザーからは、シグマの他のレンズと同様に操作性に統一感が欠けるとの指摘もあります。例えば、ズームリングやピントリングの回転方向が製品によって異なるため、複数のシグマレンズを使用する場合には戸惑うことがあるかもしれません。
オートフォーカス・AF
このレンズには超音波モーター(HSM)が搭載されており、AFの動作が非常に静かでスムーズです。特にライブビューでのコントラストAF時でも動作音が気にならないほど静かです。
また、HSMの採用により、AFのスピードが速くなっており、素早いピント合わせが可能です。さらに、フルタイムマニュアルフォーカスにも対応しているため、AF中でも手動で微調整ができます。これにより、細かなピント調整が必要な場面でも柔軟に対応できます。
口コミ・評判・レビュー
シグマ「10-20mm F3.5 EX DC HSM(キヤノン用)」は、APS-C専用の超広角ズームレンズで、多くのユーザーから評価されています。このレンズは全域でF3.5の明るさを持ち、特に室内撮影や背景をぼかしたいシーンで活躍します。その画角の広さやパースペクティブの強さが特徴で、風景や建築物の撮影に適しているとされています。
解像感については、絞り開放から十分な性能を発揮し、さらに絞ることで描写力が向上します。一部では周辺光量落ちが見られるものの、大きな問題にはならないとの意見が多いです。また、ボケ味も広角ズームとしては良好で、最短撮影距離24cmを活かしたマクロ的な撮影も楽しめる点が魅力です。ただし、フレアやゴーストが完全に抑えられるわけではないため、その点は注意が必要です。
一方で、このレンズにはいくつかの課題も指摘されています。例えば、レンズフードのロック機構が甘く、持ち運び中に緩むことがあるため、フードが写り込むことがあります。また、重量が520gと軽量ではないため、長時間の使用では疲れやすいという声もあります。さらに、ズームリングの回転方向がキヤノン純正レンズとは逆であるため、慣れが必要だという意見もあります。
星景写真を撮影する際には明るさと焦点距離の面で魅力的ですが、開放時に画像が甘いという声もあり、その点で購入を迷うユーザーもいるようです。価格については、中古市場で比較的手頃な値段で入手できるため、コストパフォーマンスの高さも評価されています。
どんな人におすすめ?
シグマ「10-20mm F3.5 EX DC HSM」は、広角撮影を楽しみたい方におすすめのレンズです。このレンズは、APS-C専用で超広角から広角まで対応しており、特に風景や建築物、室内撮影に適しています。焦点距離10-20mmをカバーし、開放F値が全域でF3.5固定のため、明るさを生かした撮影が可能です。
また、星空や夜景の撮影を考えている方にも向いています。明るいレンズなので、暗い環境でもシャッタースピードを速く保てるため、手持ち撮影でもブレを抑えやすいです。一方で、星景写真では開放時に画質が甘くなるという意見もあるため、この点は注意が必要です。
さらに、このレンズは強いパースペクティブ効果を活かした独特な表現が可能なので、クリエイティブな写真を撮りたい方にもおすすめです。背景をぼかして主題を際立たせることもできるため、被写体の魅力を引き出したいと考える方にも適しています。
一眼レフカメラで軽量かつコンパクトなレンズを求める方や、純正レンズよりもコストパフォーマンスの良い選択肢を探している方にもぴったりの製品です。ただし、このレンズはフルサイズ機には対応していないため、APS-C機専用である点は購入前に確認する必要があります。
シグマ(Sigma) SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545