- スペック、特徴・機能、画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト、操作性、オートフォーカス・AF、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?
シグマ 170-500mm F5-6.3 APO DG ニコン用
『シグマ 170-500mm F5-6.3 APO DG ニコン用』スペック、特徴・機能、画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト、操作性、オートフォーカス・AF、口コミ・評判・レビュー、どんな人におすすめ?
- スペック
- 特徴・機能
- 画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト
- 操作性
- オートフォーカス・AF
- 口コミ・評判・レビュー
- どんな人におすすめ?
スペック
- メーカー:シグマ
- 品番:APO 170-500mm F5-6.3 DG
特徴・機能
このレンズは、焦点距離が170mmから500mmと非常に広い範囲をカバーします。そのため、遠くの被写体を大きく写すことができる超望遠撮影が可能です。また、フルサイズ対応のため、高画質な写真撮影にも適しています。絞り値はF5-6.3で、ズーム域によって変化しますが、明るい環境での撮影に適しています。
レンズ構成は11群13枚で、特殊低分散(SLD)レンズや非球面レンズを採用しており、色収差や歪みを抑えたクリアな描写が期待できます。絞り羽根は9枚構成で、美しいボケ味を生み出すことができます。最短撮影距離は3メートルで、遠くの被写体に焦点を合わせる用途に特化しています。
このレンズには手ブレ補正機能が搭載されていないため、高倍率ズーム時には三脚や一脚の使用が推奨されます。また、自重によってズームリングが動くことがあるため、取り扱いには注意が必要です。オートフォーカス(AF)はリアフォーカス方式を採用しており、軽快な操作性がありますが、高速なAF性能を求めるシーンでは少し物足りない場合があります。
重量は約1345グラムとやや重めですが、その分しっかりした作りとなっています。フィルター径は86mmで、大型フィルターの装着が可能です。また、中古市場では比較的手頃な価格で入手可能であり、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
このレンズは特に超望遠撮影を手軽に楽しみたい方に向いており、その価格帯では貴重な選択肢となっています。
画質・色収差・歪み・フレア・ゴースト
このレンズは、古い望遠ズームレンズで、焦点距離170mmから500mmをカバーします。画質については、近距離では比較的良好な結果が得られますが、遠距離になるほど解像度が低下する傾向があります。特に500mmのテレ端では、解像度の限界を感じることが多いようです。また、逆光に弱く、フレアやゴーストが目立つ場合があります。
色収差については、完全に抑えられているわけではなく、高コントラストの場面では色ズレが見られることがあります。ただし、この価格帯の望遠ズームレンズとしては許容範囲内と評価されています。
歪みについては、広角端で若干の樽型歪みが見られるものの、望遠端ではほとんど気にならない程度です。一般的な使用では問題にならないでしょう。
フレアとゴーストについては、逆光撮影時に顕著であり、特に太陽をフレーム内に入れると目立ちます。そのため、このような状況ではフードの使用や構図の工夫が必要です。
操作性
ピントリングはレンズ後端の三脚座の前に配置されていますが、幅が12mmと細いため、操作性はあまり良くありません。ズームリングを持った際に左手の小指で操作するような設計になっており、扱いにくさを感じることがあります。また、マニュアルフォーカス時のピントリングは軽く回るため、精密な調整が難しい場合もあります。
ズームリングは幅広でしっかりとした作りですが、操作感はやや重めです。これはレンズのガタつきを防ぐための設計であり、特に500mm側にズーミングしてもレンズが安定している点は評価できます。ただし、この重さが操作時に負担となる場合もあります。
オートフォーカスについては速度が特別速いわけではありませんが、リアフォーカス方式を採用しているため、全群繰り出し式より軽快な動作をします。ただし、500mm側では開放値が暗いため、AFが迷いやすい場面もあるようです。さらに、AF作動時にはモーター音が多少聞こえる点も気になる方がいるかもしれません。
このレンズは重量が約1.3kgとやや重めであり、長時間の手持ち撮影では負担を感じることがあります。そのため、一脚や三脚を使用することでより快適に操作できるでしょう。
オートフォーカス・AF
このレンズにはレンズ内にオートフォーカス(AF)モーターが搭載されていません。そのため、AFを使用するには、カメラ本体にAFモーターが内蔵されている必要があります。ニコンのカメラでは、D7000シリーズやD300シリーズ、D500などが対応しています。これらのカメラでは、ボディ内のモーターを利用してAFを動作させることができます。
一方で、D5600のようなボディ内にAFモーターがないカメラでは、このレンズでオートフォーカスを使用することはできません。その場合はマニュアルフォーカス(MF)のみの使用となります。
また、このレンズは古いモデルであり、最新のレンズと比べるとAF速度や精度が劣る場合があります。特に暗い場所や動きの速い被写体を撮影する際には、AF性能に限界を感じることがあるかもしれません。
口コミ・評判・レビュー
このレンズは古いモデルで、手ブレ補正がないため、最新のレンズと比較すると性能面での限界が指摘されていますが、価格の安さと超望遠撮影が可能な点で一定の評価を得ています。
まず、このレンズはコストパフォーマンスが高いと感じるユーザーが多いです。特に中古市場では比較的安価で手に入るため、初めて超望遠レンズを試してみたい方には魅力的な選択肢とされています。オークションや中古ショップで購入したユーザーからは、「月や動物をしっかり撮影できた」という声もあります。ただし、手ブレ補正がないため、三脚や一脚を使うことが推奨されています。
一方で、AF(オートフォーカス)の性能については賛否両論があります。AFのスピードが遅い、または迷いやすいという意見が多く、特に500mm側ではピント合わせに苦労する場合があるようです。また、テレコンバーター(焦点距離を伸ばすアクセサリー)を使用すると画質やAF性能がさらに低下するとの指摘もあります。そのため、テレコンバーターの使用はあまりおすすめされていません。
画質については、「解像度に限界を感じる」という声もある一方で、「適切な条件下では十分満足できる」とする意見も見られます。特に明るい環境やコントラストの高い被写体では良好な結果を得られることがあります。しかし、最新のレンズと比べると全体的な画質は劣るという評価が一般的です。
また、このレンズは重量が約1.3kgと重いため、長時間の持ち運びには注意が必要です。ズーミング時に自重で鏡筒が伸びてしまうという構造上の特徴もあり、操作性に多少の難点があります。それでも、「コツを掴めば使いやすい」という意見もあり、使いこなし次第で満足度は変わるようです。
どんな人におすすめ?
シグマ「170-500mm F5-6.3 APO DG ニコン用」は、特に遠くの被写体を撮影したい方におすすめのレンズです。このレンズは、焦点距離が170mmから500mmと非常に広いため、野鳥や飛行機、スポーツなどの遠距離撮影に向いています。また、価格が比較的手頃で、中古市場でも見つけやすいことから、超望遠撮影を試してみたい初心者やアマチュアカメラマンにも適しています。
ただし、このレンズには手ブレ補正機能がないため、三脚を使うことが推奨されます。また、オートフォーカスを使用するにはカメラ本体にモーターが必要な場合があるため、自分のカメラとの相性を確認することが大切です。特にニコンのD3000系やD5000系ではオートフォーカスが使えないため、マニュアルフォーカスでの操作が求められることがあります。
このレンズは軽量ではなく、1.3kg以上の重さがあります。そのため、持ち運びには少し工夫が必要ですが、その分しっかりした作りで安定感があります。また、ズームレンズならではの「引き寄せ効果」や「遠近感の圧縮効果」を楽しむことができるので、風景写真や自然の一部を切り取るような撮影にも適しています。
シグマ 170-500mm F5-6.3 APO DG ニコン用